埼玉所沢市に「ところざわサクラタウン」内の「角川武蔵野ミュージアム」が完成し、一部プレオープンされたので行ってきました。グランドオープンは今年の11月6日に予定されています。
施設概要
ところざわサクラタウン
【所在地】埼玉県所沢市東所沢和田三丁目31番地3
【土地面積】約40,000㎡
【建築面積】約25,000㎡
【延面積】約85,000㎡
【高さ】39.65m
【構造】RC・S・CFT 地上5階 地下2階
【駐車場】有り
【構成施設】
・角川武蔵野ミュージアム
・武蔵野坐令和神社
・ジャパンパビリオン
・EJアニメホテル
・所沢キャンパス(オフィス)
・ショップ&レストラン
・書籍製造物流工場
プレオープン期間は一部施設のみ立ち入り可能
現在は角川武蔵野ミュージアム1階のグランドギャラリーで「隈研吾/大地とつながるアート空間の誕生ー医師と木の超建築」が開催されています。また、同フロアでKADOKAWA刊行の漫画やライトノベル2万5000冊を所蔵する「マンガ・ラノベ図書館」も立ち入り可能です。その他1店舗飲食店が営業しておりましたが、お昼時は大変混雑しています。近隣施設で食事を済ませることをおすすめします。
各施設の特徴
現在プレオープン施設内で建築的に面白そうな施設をピックアップしてお伝えします。
角川武蔵野ミュージアム
デザイン監修を「隈研吾建築都市設計事務所」が行っており外観に大変インパクトがあります。大きな石ころが鎮座しているような圧倒的な存在感。構造体としてはRCであり、鉄骨を挟んでアンカーピンを埋め込んである石を配置してる乾式工法なのですが、外壁が傾斜している分納まりの検討は大変だったでしょう。入り口部分はほぼ水平面の外壁が設置してあるのですが、そこの部分にはDPG工法のように丸い穴を開けて補強しているように見受けられ、安全対策が図られていました。
一つおよそ50〜70kgの花崗岩(中国産)を約2万枚使用しており、あえて表面のザラつきを残しています。面によって角度が変わるため、光の当たり方が変わり多様な表情を見せてくれます。
マンガ・ラノベ図書館は小さなお子さん用の本や遊び道具もあり、家族での利用でも快適そうでした。
家族利用ではミュージアムに隣接して水辺があり、子供が水遊びできるようになっています。角川武蔵野ミュージアムとの位置関係から、水辺にちょうど影が出来ており、多くのファミリーで賑わっていました。
武蔵野坐令和神社
こちらも隈研吾が建築デザインを監修しています。デザイン性の高い神社で、アート作品のようでした。
武蔵野樹林パーク(東所沢公園内)
こちらは隣接する東所沢公園内にあるのですが、「チームラボどんぐりの森の呼応する生命」が常設展示されておりました。鏡面仕上げのオブジェが公園内に点在しており、夜はライトアップされ幻想的な空間になりそうです。詳細はHPをご覧ください。
まとめ
ところざわサクラテラス内の主に角川武蔵野ミュージアムについて紹介しました。隈研吾氏の石の建築の集大成として魅力あふれる施設でした。家族利用も見越し、所沢市民及び他の地域の方からも愛される施設になると思います。
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